-目次-
1.HEMSとは?
2.HEMSの2大要素
3.HEMSの展望と課題
1.HEMSとは?
HEMS(Home Energy Management System)とは、エネルギーを見える化するだけでなく、家電、電気設備を最適に制御するための管理システムです。(出典:パナソニックHPより)
2.HEMSの2大要素
①使用電力の見える化
どれだけのエネルギーをいつ、どこで、何に使用しているのか、目で見て確認できること。
②機器の最適制御
家中の機器を一括してコントロールしたり、自動的にエネルギー使用量を最適化すること。
3.HEMSの展望と課題
政府は、HEMSを「これからの住宅の標準装備」と定め、2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています。しかし、HEMSの普及にはいくつか課題があります。
第一に、通信規格です。HEMSのコントローラが家電機器や住宅設備等と相互に通信をするためには、共通の通信規格(通信プロトコル)が必要になり、それがECHONET Lite(エコーネットライト)規格というものです。つまり、ECHONET Lite対応の製品でないとHEMSは使えません。
第二に、導入コストです。普及のためには、HEMSのメリットを高め、コスト的にも魅力あるものにする取り組みが引き続き求められています。
※ECHONET Lite(エコーネットライト)
HEMSの実現には、異なるメーカーの機器間でも通信が可能となるような、共通の通信規格(通信プロトコル)が必要となります。
名称はEnergy Conservation and Homecare Networkの頭文字をとったもので、日本発の国際規格となっています。伝送路は、地上波アナログテレビ放送で使われていた920MHz帯の無線を利用したWi-SUNや、宅内の電力線に有線LANの信号を中継させるPLC(電力線搬送通信、Power Line Communication)が利用できます。