「電動機制御の主回路と制御回路」について

-目次-
1.電動機制御の主回路と制御回路
2.電動機制御の主回路と制御回路の基本構成

1.電動機制御の主回路と制御回路
 リレーシーケンス制御で使われる三相誘導電動機は、200Vの三相交流を使用するものが一般的です。こうした電動機を制御するシーケンス制御回路は、主回路制御回路で構成されます。
 主回路とは、制御対象である電動機を駆動する回路のことです。
 制御回路は、主回路の200Vをそのまま使用することが一般的です。制御内容が高度で複雑な場合などには、変圧器で24Vや12Vに変圧して使用します。また、制御機器に応じて直流に整流することや、主回路とは別の電源を使用することもあります。

2.電動機制御の主回路と制御回路の基本構成
 制御回路には三相3線のうち2線を使用します。通常はS相が接地されているため、R相とS相またはT相とS相を使うのが一般的です。
 電動機を直接制御する電磁リレーには電磁接触器(MC)を使用し、負荷が大きすぎたり故障したりした時の異常電流によって電動機が焼損しないように、過電流保護装置であるサーマルリレー(THR)を配置します。一般的には、電磁接触器とサーマルリレーが一体化された電磁開閉器が使われます。
 電磁接触器は、主回路に主接点、制御回路にコイルと補助接点が備えられ、サーマルリレーは、主回路にヒータ、制御回路に接点が備えられます。サーマルリレーによって主回路と制御回路の保護が協調されているので、制御回路専用の保護は必要ないといえますが、ヒューズなどで制御回路が保護されることもあります。

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