「単相誘導電動機の始動制御回路」について

-目次-
1.単相誘導電動機を制御する回路
2.コンデンサモータの正転と逆転
3.単相誘導電動機の始動制御回路の構成

1.単相誘導電動機を制御する回路
 容量が小さく、三相ファンがない場合に、単相誘導電動機が使用されることがあります。主に使用されているのはコンデンサ型単相誘導電動機(コンデンサモータ)分相始動型単相電動機です。これらの電動機は全電圧始動法で始動することができます。また、分相始動型は逆転させることができないため、正転/逆転が求められる場合はコンデンサ型を使用する必要があります。

2.コンデンサモータの正転と逆転
 三相交流はそれぞれの周期が1/3ずつズレているので回転磁界を作ることができますが、単相誘導電動機では主コイル補助コイルを備え、補助コイルの周期をずらすことで回転磁界を作り出して始動できるようにしています。分相始動型ではリアクタンスで周期をずらし、コンデンサ型ではコンデンサで周期をずらしています。

3.単相誘導電動機の始動制御回路の構成
 単相誘導電動機を制御するシーケンス制御回路の場合も、三相誘導電動機の場合と同じように主回路制御回路で構成します。電動機を直接制御する電磁リレーには単相用電磁接触器を使用します。
 正転だけを行う単相誘導電動機の始動制御回路の構成は、三相誘導電動機の場合とまったく同じになります。

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