「特記事項(高圧受変電設備)」について

1.高圧受変電設備(単線結線図)
設計仕様に応じて、必要な特記事項を設計図面に明記することで、トラブルの未然防止を図ることができます。特記事項の参考例を下記に列挙します。

-参考例-
・キュービクルは屋内型(又は屋外型)とする。
・キュービクルは薄型(又は標準型)とする。
・キュービクルは指定色(又は標準色)とする。
・キュービクルの設計水平震度は1.5Gとする。
・キュービクル内に換気扇を設け、サーモスイッチにより作動させる。
・キュービクル内に内部照明を設け、扉の開閉により点滅させる。
・キュービクル内に点検用コンセントを設ける。
・キュービクルの耐震計算書および換気計算書を提出すること。
・変圧器は油入式(又はモールド式)とする。
・変圧器はダイヤル温度計付(警報接点付)とし、検針窓を設ける。
・変圧器はスプリング防震(fn=4Hz)付とする。
・変圧器二次側はフレキシブル導体接続とし、サーモレベルを設ける。
・VCBは電動引出式とする。
・VCBはUVRにて引外しを行い、復電時は自動順次投入を行う。
・チャンネルベースは溶融亜鉛メッキ仕上げとし、ボルト・ナット類はSUS製とする。
・各MCCB2次側は端子台接続とする。
・各MCCBはフラッシュプレート付とする。
・各MCCBはAL付とし、各バンク一括警報とする。
・計器類は広角度計器1.5級とし、電流計は最高、最低指針付とする。
・各電力量計は検付とする。
・高圧母線端部は将来、増設が可能な構造とする。
・低圧配電盤端部は将来、増設可能な構造とする。
・MCCMの増設は、他のバンクを停電しないで増設が可能な構造とする。
・盤内配線は、A系(一般系)とB系(非常系)に分けること。
・絶縁監視装置はIgr/Ior切替式とし、個別箇所探査用の装置を1台納入すること。
・高調波リレーを設置し、設定値を超えた場合はコンデンサ回路を引き外すこと。
・変圧器2次側取付のSPDはクラスⅠ仕様とする。
・絶縁マットを点検面周囲に敷設すること。
・予備品は下記とする。
(ジスコン・フック棒、検電器他、絶縁ゴム手袋)
・電気室内にA1サイズの単線結線図(アクリル板入)を掲示すること。
・停復電の詳細フロー図、及び、計画停電時の低圧切替盤の運用フロー図を作成し、監理者の承諾をえること。
・総合連動試験(停復電試験等)を実施し、監理者に報告書を提出すること。

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