「静電気」について

1.静電気とは
二つの物体が接触すると、お互いの物質間で電子の移動が起こります。電子を受け取った側はマイナスに帯電、もう一方はプラスに帯電します。この帯電した状態を「静電気」といいます。

静電気を帯びた物質は電子と陽子のバランスが悪いため、元に戻ろうとします。この時の元に戻ろうとする動きを「放電」といいます。


2.発生のメカニズム
通常、体に溜まった静電気は、空気中の水分を通して、少しずつ空中に放電されていきます。水は電気を通しやすいため、空気中の水分が多いほど放電しやすくなります。

特に冬は乾燥して空気中の水分が少ないため、静電気が放電されにくく、どんどん体に溜まってしまいます。

体に静電気が溜まった状態で、金属製のドアノブなど電気が流れやすいものに触れると、体に溜まっていた静電気がドアノブに向かって一気に流れます。あの「バチッ」という痛みは、この急激な放電によって生じるものです。


3.静電気が発生しやすい季節
乾燥する季節には静電気が溜まりやすくなります。
湿度35%以下気温20度以下になると空気中の水分が少なくなるため、静電気が発生しやすくなります。特に秋から冬にかけて注意が必要です。


4.静電気対策
①体に溜まった静電気を除去する
・静電気除去グッズを使用する。
・静電気除去シートを使用する。
・ドアノブを触る前に、木製の壁などの金属よりもゆっくり電気を通す物質に触れることで体に溜まった静電気を少しでも放電させる。

②静電気を起こしやすい素材を避ける
・プラスに帯電しやすい素材(ナイロン、ウール、綿など)とマイナスに帯電しやすい素材(ポリエステル、アクリルなど)の組み合わせを避ける。

③室内の湿度を適度に保つ
・加湿器を使用する。

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