「マンション高圧一括受電」について

-目次-
1.マンション高圧一括受電とは?
2.マンション高圧一括受電のメリット
3.マンション高圧一括受電のデメリット

1.マンション高圧一括受電とは?
 マンションの管理組合やサービス業者(高圧電力販売を扱う電力会社)等がマンション1棟分の電気を一括契約(高圧契約)し、各戸のお客さまへ低圧に変換して供給するものです。

2.マンション高圧一括受電のメリット
 大手電力会社の一般的な電気プランの価格と比較して、各住戸の電気代が平均で5%程度安くなります。また、高圧一括受電のマンションで「スマートマンション導入加速化推進事業費補助金」を活用している場合は、スマートメーターが全住戸に設置されている事が必須となっています。
 スマートメーターの通信機能により遠隔での自動検針が可能となります。また、居住者もスマホやパソコンなどで、電力使用量が確認できるなど電気の見える化によって、省エネ・節電意識を高める事ができます。

3.マンション高圧一括受電のデメリット
 各住戸の住人が自由に電力会社を選択できません。ガスと電気のセットやスマホと電気のセットのある電力会社、深夜の使用料金が安い料金プランを持つ電力会社など、電力自由化以降、選択の幅は大きく広がりました。家庭にぴったりのプランがあっても自由に電力会社を選べないのはデメリットと言えます。
 また、一括受電は10年契約が基本です。したがって、契約当初は大手電力会社や新電力と比較してリーズナブルな料金プランであっても、将来的に安いままとは限りません。場合によっては、高い電気料金を長期間にわたって支払うことになるなど、柔軟に対応できないデメリットがあります。
 また、一括受電の場合は、マンションの管理組合やサービス業者(高圧電力販売を扱う電力会社)等による受変電設備の年次点検(停電試験)が必要となります。

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