「モデル建物法による照明設備の評価」について

-目次-
1.仕様を入力する照明設備の範囲
2.入力シートを利用した評価

1.仕様を入力する照明設備の範囲
 モデル建物法による照明設備の評価においては、主たる室用途の室に設置された照明設備についてのみ仕様を入力すればよいとしています。選択した「モデル建物」毎に照明設備の仕様を入力する室用途が定められており、この室用途に該当する室に設置される照明設備を対象として入力を行う。
 なお、これらの室用途の判断については、図面に掲載されている室の名称だけではなく、省エネルギー基準で想定している各室用途の標準室使用条件と照らし合わせて判断します。

<モデル建物法において照明設備の仕様を入力する室用途の例>
・事務所モデル  :事務室
・学校モデル   :教室/事務室・職員室/ロビー
・講堂モデル   :アリーナ/ロビー
・大規模物販モデル:売場


2.入力シートを利用した評価
 照明設備については「様式 E 照明入力シート」を作成して評価を行います。
①室名称
・図面に記載されている室の名称を記入する。室名の命名について決まりはなく、任意の名称を付けて良い。
・計算結果には影響しない入力項目であり、図面との照合の際にのみ使用される。

②室用途
「モデル建物法において照明設備の仕様を入力する室用途」に示されている選択肢から室用途を選択して入力する。

③床面積
・各室の床面積を記入する。
・壁芯で寸法を拾い面積を算出する。小数点以下第3位を切り捨てし、小数点以下第2位までの数値を入力することを基本とする。

④照明器具名称
・図面に記載されている照明器具の番号(照明器具公共施設番号の型番等)を記入する。
・計算結果には影響しない入力項目であり、図面との照合の際にのみ使用される。

⑤消費電力
・照明器具1台あたりの消費電力を入力する。単位はW/台である。
・照明器具の消費電力とは、JIS C 8105-3「照明器具-第3部:性能要求事項通則」で規定された方法により測定された値であることを基本とする。

⑥台数
・照明器具の台数を入力する。
・一つの室に複数の照明器具が設置される場合は、複数行に分けて入力する。

⑦在室検知制御の有無
・「在室検知制御」は次の機能をもった自動制御システムのことである。
 人感センサ等の検知機器により人の在/不在を感知し、在室時には点灯、不在時には消灯もしくは調光により減光する自動制御システムをいう。

⑧明るさ検知制御の有無
・「明るさ検知制御」は次の機能をもった自動制御システムのことである。
 明るさセンサ等の検知機器により、室内の明るさの変動を検知し、室内が設定した明るさとなるよう照明の出力を調整する自動制御システムをいう。

⑨タイムスケジュール制御の有無
・「タイムスケジュール制御」は次の機能をもった自動制御システムのことである。
 照明制御盤等であらかじめ設定された時刻に点滅、あるいは減光する自動制御システムをいう。

⑩初期照度補正機能の有無
・「初期照度補正機能」とは、定格光束に保守率を乗じた光束で点灯を開始し、保守の期間ほぼ一定の光束を保つ機能をいう。なお機能の実装においては、点灯時間を記憶する器具内蔵タイマを用いるもの、あるいは明るさセンサ等により調光信号を用いるもののどちらかとする。

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