「環境配慮導体サイズ設計(ECSO)」について

-目次-
1.ECSO設計とは?
2.ECSO設計の適用範囲
3.ECSO設計により得られるメリット

1.ESCO設計とは?
 電線の導体サイズは安全上(許容電流と電圧降下)の規定を満たす範囲内で、イニシャルコストを最小にする観点から、より細いサイズが選定されています。これに対し、最適導体サイズ(ECSO)は、ライフサイクルコストを最小にする観点から、最適なサイズ(より太いサイズ)を選定するものです。このサイズ設計を「ECSO設計」と言い、そのサイズ選定基準が「環境配慮電流表」です。
(注)ECSO:Environmental & Economical Conductor Size Optimization


2.ECSO設計の適用範囲
・需要家構内の低圧CVTケーブルに適用

・高/中/低のうち高/中稼働の需要家に適用

・3つの条件を満たすケーブルに限定して適用
 ECSO設計は回線全体(又は工場全体)のすべての低圧CVTを対象にするのではなく「効果のあるところへの重点投資」の考えから、低減電力損失量(年間)=500[kWh]を目安として、以下3つの条件を同時に満たすケーブルに限定します。
①最大負荷電流= 30A以上に限定
②高・中・低稼働のうち、高・中稼働に限定
③ケーブルこう長=30m以上(幹線)、20m以上(分岐)に限定

・新設/既設のうち新設ケーブルに適用


3.ECSO設計により得られるメリット
・2つの技術的メリット
①電力損失の低減(ほぼ半減)
②電圧降下の改善(ほぼ半減)

・3つの経済的メリット
①省エネ効果
②CO2削減効果
③節電(ピークカット)効果



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