「漏電遮断器の動作原理」について

-はじめにー
 感電防止対策の1つとして、漏電遮断器の採用があります。ここでは漏電遮断器の動作原理などについて説明します。

-目次-
1.漏電の危険性について
2.漏電遮断器とは
3.漏電遮断器の動作原理

1.漏電の危険性について
 人は身体に数mAの電流が流れるとビリっと感じ、数10mAの電流になると心臓の機能に異常が発生して、生命が危険な状態となります。

2.漏電遮断器とは
 漏電遮断器(ELCB:Earth Leakage Circuit Breaker)は、漏電を検知した際に回路を遮断し、感電災害を防ぐための装置です。配線用遮断器が電路に異常な電流が流れた際に回路を遮断するのに対し、漏電遮断器はアースへの漏電を検出した際に回路を遮断します。
※Earth(アース)、Leakage(漏れ)、Circuit(回路)、Breaker(遮断器)

3.漏電遮断器の動作原理
 漏電遮断器は、ZCT(零相変流器)+漏電リレー+遮断器を組み合わせた構成となっています。回路内の行きと帰りの電流値の差を検知し、一定以上の差になった場合に回路を遮断します。行きと帰りで電流値に差があるということは、アースに電流が流れ出していることになるからです。

ーまとめー
 漏電遮断器の動作原理を理解し、適切な場所に設置することで、感電事故を未然に防ぐことができます。

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