「電気設備設計におけるHACCP」について

-目次-
1.HACCPの概要
2.HACCPの導入手順(概略)
3.HACCPの導入効果

1.HACCPの概要
 HACCP(ハサップ)とは、Hazard Analysis and Critical Control Point の略称で「危害要因分析重要管理点」と訳されています。食品の原料入荷から製造・出荷までの全工程において、予測される危害を分析し、重点管理ポイントを特定し、食品の安全性を確保するための衛生管理システムです。

2.HACCPの導入手順(概略)
 国際標準であるHACCPシステムを導入する概略手順を下記に示します。
①危険の調査・分析(Hazard Analysis)
食品製造の全工程の中で予測される危害の調査・分析を行う。
②重要管理ポイント(Critical Control Point)
危害を防止するための重要管理ポイントを特定・設定を行う。
③監視・記録(モニタリング)
重点管理ポイントを継続的に監視・記録を行う。

3.HACCPの導入効果
 HACCPを導入することで下記の効果を得ることができます。
・食品の安全性に対する高い信頼性の確保
・規律正しい衛生対策システムの構築
・品質管理の強化
・組織の安全意識の改善
・世界的な認証

ーまとめー
 汚染作業区域(入出庫前室、原材料・製品保管庫など)と清潔・準清潔作業区域(下処理室、加熱調理室、包装仕分室など)を明確にし、各区域に対応した対策が必要です。電気設備の対策としては、HACCP向け照明器具(埃が付着しにくい等)や埋込型分電盤(埃が溜まりにくい等)の採用などが考えられます。

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