「ケーブルの許容電流の低減率」について

-目次-
1.ケーブルの許容電流
2.許容電流の低減率

1.ケーブルの許容電流
 許容電流とは、「電線の連続使用に際し、絶縁被覆を構成する物質に著しい劣化をきたさないようにするための限界電流」と定義されています。(内線規程1100-1)

2.許容電流の低減率
①気中および暗渠多条布設の場合の低減率
 ケーブルが複数本ある場合は、下表の低減率をケーブルの許容電流値に乗じます。
 例えば、ケーブルラックに幹線6本を1段積みで敷き詰めた場合(S=d)、ケーブルの許容電流値は低減率0.7を乗じた値となります。

②基底温度による補正係数(基底温度30℃の場合)
 周囲温度が30℃以上の場合は、下表の補正係数をケーブルの許容電流値に乗じます。
 例えば、周囲温度50℃の環境では、ケーブルの許容電流値は補正係数0.77を乗じた値となります。

ーまとめー
 許容電流の値は、導体の太さ、絶縁被覆の種類、施工状態、周囲温度により値が異なるため、許容電流を検討する際は注意が必要です。

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