「配線用遮断器の動作特性」について

1.配線用遮断器の反時限特性
配線用遮断器には、下記の動作特性があります。
①定格電流の1倍の電流で自動的に動作しないこと。
②定格電流の1.25倍または2倍の電流を通じた場合、次の表の時間以内に自動的に動作すること。

この特性により、大型電動機を始動させた際の始動電流や突入電流など、電気事故ではない瞬間的な大電流では遮断されないようにしています。


2.配線用遮断器の動作特性曲線
動作特性曲線は、過電流の大きさと動作時間の関係を描いたものです。最大-最小動作特性曲線は、動作時間がその範囲内にあることを示します。

①時延引きはずし特性
電線の許容電流・時間特性に合わせた特性で、さらに負荷機器の始動電流で動作しないようにしています。過電流が大きい場合は動作時間が短かく、小さい場合は長くなっています。

②瞬時引きはずし特性
短絡電流が流れた場合、瞬時に回路を遮断する特性です。瞬時引きはずし電流が可調整の遮断器は、電磁開閉器など他の保護機器との動作の協調が容易に得られる利点があります。

(注記)
電動機に流れる電流特性遮断器の動作特性を重ね合わせて、保護協調を確認することが大切です。

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