「フェールセーフとフールプルーフ」について

1.フェールセーフ(fail safe)設計
装置や部品が故障した場合にも、その故障が大きな事故の原因になったり、新たな事故の引き金になったりしないように、安全な方向に制御する設計の考え方をいいます。
(事例)
・倒れると自動的に火が消える石油ストーブ
・停電時は降りたままで止まる踏み切りの遮断機

このように、危険性の高い要素がある場合には、それが故障しても、危険性を少なくする方向に自動的に進むようにする設計をフェールセーフ設計といいます。

2.フールプルーフ(fool proof)設計
人間が誤って不適切な操作を行っても、危険を生じさせないように、または正常な動作を妨害しないように、機械的または電気的に検知して実行できるようにしておく考え方をいいます。
(事例)
・ドアが完全に閉まらなければ起動しない、また起動中にドアを開けると停止する電子レンジ
・ブレーキを踏んでいないとパーキングからドライブにチェンジできない車のギア

このように、人間によるミスは避けられないものとして、システムの信頼性を保持する設計をフールプルーフ設計といいます。

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