「直流送電の長所と短所」について

1.長所
①安定度の問題がなく、また線路充電容量の問題やフェランチ現象の問題なども生じないので、長距離送電に適している。
②無効電力がないため、無効電流による送電損失がない。
③異周波数の系統連系が可能。
④連系系統間に直流送電を挿入することにより、系統分離の効果が得られ、交流系統の短絡容量を減少させることができる。
⑤交直変換装置は静止器であるため、機械的な慣性がなく、潮流制御を迅速に行うことができる。

2.短所
①高価な交直変換装置が必要となるため、長距離送電でないと経済的なメリットがない。
②大容量の無効電力源を必要とする。
③大容量直流遮断器が必要となる。交流よりも、遮断器に過酷な責務が要求される。
④電圧の変成ができない。
⑤変換装置から多くの高調波が発生するため、これに対する対策が必要となる。

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