「総合技術監理部門におけるトレードオフ」について

－目次－
１．トレードオフとは？
２．総合技術監理部門におけるトレードオフ
３．５つの管理間のトレードオフの例

１．トレードオフとは？
　トレードオフ（trade off）とは、基本的に「両立できない関係性」を指す言葉で、何かを達成するためには何かを犠牲にしなければならない関係のことです。

２．総合技術監理部門におけるトレードオフ
　総合技術監理部門（総監）における課題解決では、業務全般を見渡した俯瞰的な把握・分析に基づき、複数の要求事項を総合的に判断し、５つの管理間のトレードオフの改善が求められます。
　この改善策として、５つの管理を互いに有機的に関連づけて行うことがポイントとなります。

＜５つの管理＞
・経済性管理
・人的資源管理
・情報管理
・安全管理
・社会情報管理

３．５つの管理間のトレードオフの例
①経済性管理と安全管理のトレードオフ
安全を確保しようとすると、コストアップや工期遅延となる。

②人的資源管理と安全管理のトレードオフ
安全を確保しようとすると、若手に経験を積ませる機械が失われる。

③経済性管理と社会環境管理のトレードオフ
環境負荷を抑えようとすると、コストアップや工期遅延となる。