「スマートコミュニティ」について

-目次-
1.スマートコミュニティとは?
2.スマートグリッドの必要性
3.スマートメーターの特徴

1.スマートコミュニティとは?
 スマートコミュニティとは、高度な情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)を用いて、電力の需給をバランスさせ、安定的な電気供給を維持する「スマートグリッド」を基盤とした社会システムです。
 エネルギーの有効利用という観点からは、電力だけでなく、熱や未利用エネルギーなども含めた様々なエネルギーを地域単位で統合的に管理すると共に、交通システムや医療、防災、セキュリティなども組み合わせた様々なサービスの創出が期待されています。
 スマートコミュニティの構築においては、再生可能エネルギーの導入や需給マネジメントに限らず、人々のライフスタイル全体を視野に入れた社会システムの在り方の検討が必要となります。

2.スマートグリッドの必要性
 低炭素社会の実現のためには、CO2を排出しない太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入が急がれています。しかし、自然エネルギーは天候に左右され不安定で、大量に導入されると電圧や周波数に乱れが生じるという問題があります。それを解決するためにもスマートグリッド(smart grid)が必要になります。
 これまでの電力供給は、供給側である発電所から企業や家庭などに向けて一方向に電力が流れるものでしたが、スマートグリッドでは双方向的に電力が流れるほか、電力供給の過不足といった情報もやり取りできます。環境問題と経済問題を解決する手段として期待されています。

3.スマートメーターの特徴
 スマートグリッドに欠かせないのが通信機能を持つ高度な電力測定器(スマートメータ)です。スマートメーターは、双方向通信機能を有し、遠隔での検診や遠隔での供給開始・停止業務等を行うことが可能な新しい電力量計です。
<主な特徴>
①30分ごとの自動検針と通信が可能になったことで、従来は月1回、検針員が直接現場に足を運んで行っていた検診作業が不要になります。

HEMS(ヘムス:Home Energy Management System)と呼ばれる専用機器を取り付けると、その家庭の電力の使用状況をモニター画面などで閲覧でき、各機器をコントロールしてエネルギー使用量を自動制御することも可能になります。

③内部にブレーカー機能が搭載されており、契約ブレーカーが無くてもスマートメーターのブレーカー機能が自動で作動するようになっています。スマートメーターの場合は、一時的にブレーカーが落ち停電状態となっても、約10秒後に自動復旧するようになっています。また、契約アンペア変更の際は、遠隔でスマートメーターのアンペアを設定することができます。

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