「高調波対策」について

1.高調波の発生源
①交流・直流変換装置、交流電力調整装置、サイクロコンバータ等のサイリスタ応用機器
②アーク炉等の非線形負荷
③変圧器、リアクトル、回転機器等の鉄心の磁器飽和の強い機器の励磁電流
④テレビ、パソコン、大型複写機等の整流回路を有する機器


2.高調波が及ぼす障害
(1)高調波電流の流入による機器の過熱・振動
①過大な高調波電流の流入による電力用コンデンサ、直列リアクトルの焼損、過熱、振動
②高調波電流による変圧器、回転機の鉄心のうなり
③過大な高調波電流の流入によるヒューズ、ブレーカの過熱、誤動作

(2)高調波電圧の重畳による機器の誤動作
①整流機器の制御装置など、高調波電圧の重畳による各種制御機器の誤動作、誤不動作

(3)通信線への誘導障害
①通信線への誘導による通信機器への雑音


3.高調波対策
(1)発生源側での対策
①交流フィルタの設置
(パッシブフィルタ、アクティブフルタ)
②電力変換装置のパルス数を多くする。(多相化)
③制御角を小さくする。
④転流インピーダンスを大きくする。

(2)障害を受ける機器側での対策
①コンデンサに直列リアクトルを設置し、高調波に対するインピーダンスを誘導性にする。
②コンデンサの使用台数、設置台数を調整する。
③高調波過電流継電器を設置する。

(3)系統側での対策
①短絡容量の大きな(インピーダンスの小さい)系統に接続する。
②特に大きな高調波発生源に対しては、専用線により供給する。
③配電線の系統切替により、共振状態を回避する。

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