「接地線の太さ(B種)」について

1.B種接地工事
「電気設備の技術基準の解釈」の【接地工事の種類及び施設方法】第17条で下記のように規定されています。

第17条_B種接地工事は、次の各号によること。
一 接地抵抗値は17-1表に規定する値以下であること。
二 17-1表における1線地絡電流Igは、次のいずれかによること。
 イ_実測値
 ロ_高圧電路においては17-2表に規定する計算式により計算した値、ただし、計算結果は、小数点以下を切り上げ、2A未満となる場合は2Aとする。(以下省略)

<17-1表>

接地工事を施す変圧器の種類当該変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路と低圧側の電路との混触により、
低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、自動的に高圧又は特別高圧の電路を遮断する装置を設ける場合の遮断時間
接地抵抗値(Ω)
下記以外の場合150/Ig
高圧又は35,000V以下の特別高圧の電路と低圧電路を結合するもの1秒を超え2秒以下 300/Ig
同上1秒以下600/Ig

(備考) Ig は、当該変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路の1線地絡電流(単位:A)

17-2表:(省略)


(※1)参考一覧表(内線規程_1350-5表参照)
<200V級(銅)のみ抜粋>

 変圧器一相分の容量    B種接地線の太さ  
200V級
10kVAまで2.6mm以上
20kVAまで3.2mm以上
40kVAまで14mm²以上
75kVAまで22mm²以上
125kVAまで38mm²以上
150kVAまで60mm²以上
200kVAまで60mm²以上
350kVAまで100mm²以上

・変圧器一相分の容量とは、三相変圧器の場合、定格容量の1/3の容量
・単相3線式100/200Vの場合は、200V級を適用


(※2)接地線の太さの算定基礎(内線規程_資料_1-3-6参照)
接地線の太さの計算式:A=0.052In
<凡例>
A:銅線の断面積[mm2]
n:変圧器の定格電流(三相変圧器の場合は1/3)[A]

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