「同期電動機の特徴」について

-目次-
1.同期電動機の長所
2.同期電動機の短所

1.同期電動機の長所(誘導電動機との比較)
①界磁電流の変化により、電機子電流の力率を100%にして運転できるほか、遅れおよび進みの任意の力率で運転することが可能である。これに対し、誘導電動機の力率は極数、出力によって異なるが、遅れ力率75~85%である。

②速度が一定不変であり、一定速度の負荷に対しては誘導機に比較して有利である。
極数をp、周波数をfとすれば、同期速度Nsは次式で示される。
 Ns=120f/p[min-1]
同期電動機はこの同期速度で回転する。このことは同期電動機は速度制御ができない短所ともなる。誘導電動機はクレーマ、セルビウス法などにより高効率で速度制御が可能である。

③低速度で大容量になるほど、誘導電動機に比べて、初めの設備費、維持費も安くなる。

④エアギャップが広いので、据付けと保守が容易である。

2.同期電動機の短所(誘導電動機との比較)
①始動トルクが小さく(理論的には0)、始動装置が必要であり、始動に手数がかかる。同期電動機の始動方法としては、制動巻線による方法と始動用の補助電動機を用いる方法とに大別される。

②励磁の為の直流電源が必要である。

③乱調や同期はずれを起こすことがある。

④一般的い高価である。

⑤一般的に速度制御ができない。誘導電動機の速度は、同期速度をNs、すべりを s とすれば、回転速度Nは、N=Ns(1-s)となり、任意の速度制御が可能でるが、同期電動機にはすべりがなく、速度制御が極めて困難である。

タイトルとURLをコピーしました